泊りで名寄見晴岩へ。
夜は好きマル氏の手作りによる大変おいしい夕食をいだだく。
夜半に雷が鳴り、大粒の雨。
予報では伝えていなかった不意の豪雨。
深夜1時過ぎまで同行したクライマー諸氏達と四方山話で夜更かし。
ただ翌日は8時起床とゆっくりだったので睡眠は十分にとれた。
二度目の見晴岩。
まだまだ初取り付きのルートがあり、オンサイト、あるいはフラッシュトライをする。
グレープフルーツ 10d オンサイト。
マギーミネンコ 11a オンサイト。
オンブルローズ 11b フラッシュ。
初めて触ったルートは上記のような結果。
11台前半なら高い確率でオンサイト、あるいはフラッシュ出来る力が付いて来たようだ。
ただ、どこの岩場でもそうだったけど、11cになって来るとテンションが入る。
現時点での自分の実力なのだろう。
アンジェラ11C RP。3便。
前回より持ち越したルート。
核心のランナウトがこわいルート。
アップを済ませ取り付いてみる。
これがまた調子が悪いのか前回のフォールがトラウマなのか
核心でまったく突っ込めない。。
こういっては失礼なのだけど実は僕はビレイヤーを選ぶ人間で
フォールを気にせずにビレイをお願い出来るビレイヤーが僅かしかいない。
フォールのタイミングをある程度コントロール出来るようなルートなら
誰に頼んでも良いのだけど、オンサイトトライ、あるいは長いランナウトで
あまり流されると壁やテラスに当たるなどの不安要素があるルートでは
如実にビレイヤーの違いが登攀に出てしまうのだ。
大抵、本気トライの時にお願いする人が居る。(冒頭の料理上手な好きマルさんだ。)
氏のビレイの時はほぼフォール後の心配はしていない。
「ほぼ」と書いたのは生物としての防衛本能かあるいはまだまだ精神面をコントロール出来て
いないのかやはりジムのマットの上でのような登りには至っていないからだ。
でも今回のアンジェラの核心部分はかなりフォールを意識せずに通過出来た記憶がある。
(というか、テンぱっていてそれどころじゃなかった。。)
さらに翌日、感覚を忘れないように再度アンジェラに登る。
今度はビレイヤーを変えた。
また核心で登りが固くなる。
ほとんど突っ込めずにパンプ落ち。
ランナウトが怖いのかビレイヤーを信用していないのかダメでした。。
結局思うのが壁の形状により、ビレイヤーの技量を問う事をしているのだと思う。
天国列車のように下から上まで薄かぶりで突起もテラスも無く、
さほどランナウトもしない壁は安心。
アンジェラのように長めにランナウトしてフォール後は傾斜が付いている壁で
当たりはしないのだけど、流されたら当たるかもみたいな壁だと
やはりベテランかかなり信頼出来るビレイヤーにお願いしたくなる。
こうしてまたまたフォールの問題に突き当たった訳だけど、
とりあえず以前のフォールを怖がっていた時と違うのは
かぶっていたり、ランナウトが短い場合はさほどフォールが怖い訳では無い
というところだ。
その辺りの進歩があるのだからまずまずだけど、いずれは解決したい障壁だ。
本当は一番良いのがいつも同じビレイヤーに頼む事だろうな。
その人のクセというかビレイの感覚をこちらが理解していれば
比較的安心して登れるだろう。
こうなって来ると、クライミング以前にそれだけ一緒に岩場に通える人間が
必要になって来る。
よく見るのは男女カップルのクライマーだ。
彼、彼女らはいつもお互いをビレイし合う。
きっとクセなんかも熟知しているだろう。
頻繁に一緒に行動したりツアーなんかに行ったりしてもあまりストレスを
感じないだろうしね。
そういうのもクライミングに集中出来て良いけど、それはまた別の問題が
絡んで来る事だから理想論として、ともかく良いビレイヤーと登る環境作りも
クライミング力のひとつと実感。