2日間に渡り、ジュスティーヌじいさんを登り込む。
ムーブも少しつづ繋がりつつあり、以前は出来なかった核心手前からのスタートで子供ジ
ュス終了点までノーテンで行けた。
これはつまり、取り付きから大レストポイントまで一応ムーブとして繋がったわけで、後は
ムーブを精態形化して、体がよれてないリフレッシュされた状態でトライすればRPも現実
的なものになって来たと思う。
大レストポイントより上のトラバースや乗っ越しは以前のジュスティーヌ12dで終わっている
ので一応出来ると過程して。(トラバースを少しやってみたら、以前よりスタティックにムー
ブをこなせた。)
久しぶりに義経岩のルートを登っていて感じるのは同じルートでも春に登っていた時より、
より安定してじっくりルートを観察しながら登れていると感じる。(感じるというか実際そうだ
と思う。)
これは持久力が付いたり、体幹が強くなって来て消耗が少なくなって来たという事だと思
うけど、いつもアップで登る「南中央10a」なども同じアップとして登るにしても以前の感覚
よりじっくりと余裕を持って登れる感じで、これは南中央というルートをやっと自分のモノに
出来た、10aのルートをやっとちゃんと登れるクライマーになったという解釈の仕方もあるの
ではないかと思った。(何度も登っていてルート構成を体で覚えてしまっているという要素
を差し引いても。)
南中央はいつ登ってもテンションが入るという事はあり得ない(と思う。。)ルートなのだけ
ど、さらに細かい部分での違いがあるという事がとても興味深い。
つまり最大値が引き上がったという事だと思うけど、こうした登攀能力の向上はアルパイ
ンなどの落ちてはいけない状況や長い登攀時間を要するフリーのマルチピッチなどでも活
きると思う。
なぜなら、より少ない体力の消耗で余力を残して登れるという事は登るという行為以外の
荷揚げや非常時のセルフレスキューなどといった場合でも、より高い仕事量を発揮出来る
わけで、確実に生還するというタクティクスの必須項目に多いに貢献すると思われるから
だ。
なので、一見、ワンピッチの高難度のルートをRPするために技術を研鑽しているように見
えるゲレンデでのクライミングも実はビックウォールやアルパイン、果てはロープを出すよう
な登攀をする沢登りにも通ずるものがあるのだなと思われた。
ちなみに今回の義経岩へは泊りで行った。
夜は湖畔のキャンプ場でキャンプ。
やはり泊りはとても楽だ。
温泉に入り、夕食をとってすぐに寝れるのは大変に幸せ。
*今日の肝
・高グレードが登れるという事は当然それ以下のグレードではかなり余裕を
持って登れるようになる。
体力が温存されていれば他のタクティクスも余力を持ってこなせる。
それはつまり、より安全に登攀を完遂出来るという事に他ならない。