「スペシャルランチ 5.13a」RP。
昨年の晩秋から触り出したルート。
通算50便以上は出したのではなかろうか。(核心のムーブ作りを入れればもっとか。。)
ともかく、核心の縦カチ取りに手を焼いた。
再登しようとしても、そうそう繋げられるとは思えないくらい、ぎりぎりのRPだ。
(ただ、今度は下部をさらに激烈なルーフをこなしてからランチに合流する、「ホットライン
5.13b」というルートが待っている。。)
核心ムーブはハングドック後なら100%出来るようになっていたので、後は消耗をいかに
抑えるかが問題だった。
これまで、レストポイントでは意識して長めのレストをしていた。
ただ、レストも良し悪しで、レストとはいえホールドを保持している以上、結局はわずかづ
つ消耗していく。
なので、このレストの長さの折り合いをどこで付ければ最大限の効果を得られるか。
それが決定すべき戦略の要となった。
その答えは壁の傾斜、ホールドの大きさ、体の体勢等々、様々な要素によって変わって
来る。
ランチ核心までに至るレストポイントに関しての情報を挙げよう。
レストホールドの形状は「大穴のガバ」と「水平のテラス状ガバ」。
壁の傾斜は薄被り。
これらを勘案して至った結論は「呼吸が整ったら登り出す。」というものだった。
結果はこの戦略が功を奏したのか、核心に突入する段階での体感的消耗は少なく、件の
縦カチが取れた時には「これは行けるかも。」と感じた。
とは言え、消耗が限界に近づいている事には変わりなく、ランジの体勢に入る段階ではム
ーブが成功する確信はまったく持てなかった。
ランジ後は自らの意思でホールドを保持したという感覚は全く無く(笑)、「結果としてホー
ルドを掴んでいた…。」というくらいギリギリの状態でムーブ成功。
取れたガバも、いつ手が外れてもおかしくないほどやっとで保持している状態だった。
このガバで2,3度手をシェイクして、ジュスティーヌに合流。
核心を越えたとはいえ、よれていたら落ちる可能性大の上部フェイスセクションへ。
乗っ越しをこなし、いよいよ最後の嫌な感じのトラバースに備え、ちょっと良いホールドで長
めにレストを取る。(ここは垂壁なので長めに休んでも良いと判断。)
トラバース成功。
その後、まかり間違ってもフォールなどしないよう4級程度を登り、終了点へ向かう。
スペシャルランチ、RP。
やれやれだ。。(笑)
*今日の肝
・レストの長さも戦略的に考えよう。
レストは長すぎても短すぎても良くない場合がある。