・「刀で斬るのではなく、体で斬る。」(巧く登る。)
剣術か何かの記述で読んだ。
クライミングで言えば腕で登るのではなく、全身で登ると言ったところか。
初心者の頃よく「足で登れ。」と言われけど、今、意識している事は壁に接している部分
(主に手足)にいかに均等に体重を分散するか。
さらには次のムーブを起こす際の重心移動などなど(まだまだたくさんありそう。)の意識
こそが「体で斬る」という事なのかなと。
「刀」というのは何かイメージとして良い。(刃物が持つ神秘的な要素かな。)
筋力、神経系、バランス力、巧さ、これら全てを含めたクライミング力を「刀」と表現して、
登っている最中は常にこの自分の中の「刀」を意識するときっと良い効果があるだろう。
・より強い自分、より高難度を登れる自分をリアリティを持ってイメージする。
人はイメージしていない事を現実化出来ない。
可能性を感じなかったムーブがなぜか(本当はちゃんとした理由がある。)出来るように
なるように、自分にとっては途方も無いような事もちゃんとイメージする。
・戦略的に「巧く」登る。
具体的にはリズム。
間欠的なホールド保持。
澱みないムーブ。
「 1、1・・・」と意識でつぶやき、1秒以上同じホールドを保持しない、同じ体勢でいない
よう意識してはどうか。
これは能力以前に誰にでも心がける事が出来る要素だ。(効果の是非は別として・・・。)
いわゆる「巧い」クライミングとはこの部分に長けているという事とも言えるのではないだ
ろうか。
身体能力を鍛える事とは別にあらかじめどう登るかを決めてから登るという戦略的部分。
登る前に意識する事で効果を発揮出来る、戦略的な巧さを心がけて登る。
・タンデュ、アーケで登る。
あえてカチ持ちを封印して登るトレーニングを設ける。
僕はカチ持ちが大変好きだ。
可能ならにはスローパーもカチ持ちする。(笑)
壁を登る際に効果的なら、それはそれで良いのだけど、ふと疑問に思った。
もしやこのカチ持ちのためにまだ鍛えられる余地が残っている筋肉の向上が妨げられて
いるのでは?と。
カチ持ちが出来るホールドを持つ時は効果的だけど、それが出来ないホールドに出くわ
した場合、ホールドに負けてしまう。
そこであえて、親指封印。
ピンチホールドなど物理的に掴まざるを得ないホールドは別として、可能なホールドは親
指を使わないでホールディングして設定した課題を登ってみた。(大変辛い、、)
二の腕の筋肉は長物を終えた後のような痛みに近い感覚があった。
成果のほどはまだ分からないけど、重心で体重を殺しにくくなる前傾壁ほど成果を発揮
するのではないだろうか。(多分)
・自分の体に話かける。
テレビ番組でタレントのベッキーが言っていた。
「髪に話かけながらケアすると髪がきれいになる」と。
真偽の程はともかく試す価値はありそう。
自分自身の体、腕、指など、自らのクライミング力を出力するものに話かける。
(多少、人目を気にしないと「どんだけ自分好き?」と思われてしまう。)
・垂壁~薄かぶりの壁でホールドをギリギリ保持出来るか出来ないか(フェイク含む)のム
ーブを登る。
体幹で登るというか(アヨロなどはそれに近い?)、そういうクライミングは刀の話(刀では
なく体で切る。)に通ずるものがありそうだ。
角度のある前傾壁だけ登っていては鍛えられない能力(筋肉、神経系、バランス)が鍛
えられ、しいてはそれによって鍛えられた体幹、バランス、保持力等の能力が強傾斜の
高難度にも威力を発揮するだろう。(多分)
・岩やジムで特徴的なムーブを知ったら、記録しておく。
・これまで登ったすべてのルートの写真を撮る。
定期的に眺めムーブを思考登攀する。
そうする事であらゆるパターンのムーブがすぐに思い付けるトレーニングになる。
・ムーブを悪くするのではなく、ホールドを悪く。(垂壁~強傾斜前傾壁全て含む。)
これを実践している課題は存外に少ない気がする。
つまりデッドやランジなどの引き付けでムーブを悪くして課題の難易度を上げるのではな
く、ホールドを悪くする事で体幹、バランスを要求する課題を作る。
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