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クライマー的体重維持のためにたくさん歩きます。
時には夜の藻岩山に登ったりもします。
きつねの目は電球のようにひかりました。
真っ暗な山道で見ると街中で見るよりぎらりと光ってました。
「ひー」、「ひー」という何かの生き物の鳴き声?のような音が聞こえて来ました。
こちらも口笛で「ひゅー」と返します。
でも、もしかするとこれは妖(アヤカシ)の声で返事をしてはいけない?
返事をするとどこかに連れて行かれてしまうとか。
まあ、フクロウか何かでしょう。
谷あいに見える街並みは月明かりで蒼く、眺めているととても贅沢な事をしている
気持ちになります。
仕事終わりが遅いので深夜にジム。
見慣れた自転車一台のみがジムの前に停まっていて、灯りが点いていた。
クライマー仲間のはるさんだ。
深夜のジムで黙々と登るはるさん。
しばし、川蔵道場(僭越ながらアドバイス、他)の後、僕はホールドを付ける事に。
そんな僕を見て、はるさん。
はるさん「小人ですね。(笑)」
川蔵 「?・・・あー、なんかそんなの(絵本みたいなの)あったね。
人間が寝静まっている間になんか出来ているみたいな。(笑)」
はるさん「ですです。(笑)
靴だかカバンだったか。」
つまり、ジム利用者が帰った後、誰も居ない間にホールドを付けて、
朝になって来てみるとホールドが増えているみたいな。(笑)
言い得て妙で、納得。(笑)
翌日の小人さんの夜は5kgの重りを付けて半裸でキャンパ。
こりゃ、人様には見せられません、、(笑)
ちなみに夜型の僕。
他にも、あきらかに夜になると活き活きすると思われる人達が居る。(笑)
(はるさんもその一人だ。(笑))
mixiではムーちゃん、やとう君、麿さん、やすぞー辺りは深夜でもログオン状態の
時が多い。
「チームヨタカ」だ。(笑)
「ぬりかべ 6c」 完登。
当初、思い描いていたムーブとは少し違ったものとなり、結局、苦し紛れに出た一手が自
分にとっては一番楽なムーブだったようだ。
前回なぜ、このムーブが出なかったのか不思議なくらい自然に出たムーブだったけど、往
々にしてクライミングにはこういう事が多い。
やはり、指や体幹がリフレッシュした状態である事が大きいのかな。
よれている状態だと、頭では動きを理解していても、消耗した身体はその理想の動きを再
現出来ないのかも知れない。
ある日には出来ないムーブが、ある日には不思議なほど出来たりとか。
もちろん、好不調もあるのだろうけど、以前は出来たムーブが出来なかったり、付与されて
いるグレードの割りに尋常じゃなく悪いムーブある時は日を変えてみるのも戦略か。
そんなこんなで、ぬりかべ 6c完登。
そして、いよいよクロイダーに本腰を入れてトライ。
一応、完登を目指しての本気トライだ。
結果は離陸から左手ポッケまで繋がったけど、そこまで。
一手一手が僕にとっては尋常じゃなく悪い、、(これはグレード通りだろう。)
クロイダー完登の厳しさを再認識したものだった。
若干の収穫もあった。
前回、ある部分で置いていた左足の位置を少し変えた。
そうすると以前は切れていた右足が切れず、両足とも切れなくなった。
これにより、あるホールドを取りに行く事がとても楽になった。
僅かなスタンスでもやはり切れているのと乗っているのではまったく違うなと今更ながら
実感。
結局、その後トップアウトだけでもと試みるも、以前取れたホールドが何度試しても取れな
い。(それこそ、日を改めるか。。(笑))
その内、ポッケに入れていた指の皮がべろりと剥けて戦意喪失。。
いい加減、指力も消耗して来ていたので、その日のトライを終了した。
*今日の肝
・以前、出来たのに出来ない、付与されているグレードの割りに尋常じゃなく出来ない、等
のムーブがあったら、自分の身体の状態も疑ってみる。
リフレッシュした状態で登ると、案外あっけなく出来てしまう事もある。(出来ない事もある。)
まずはぬりかべにトライ。
思ってたよりもずっと悪い。
スタンスが見つけられず、いろいろ探っているうちに指が終了。
指を一本だけを酷使するせいか3時間くらいの大レスト後にも回復しなかった。。
結局、完登成らず。
一応、これはと思うスタンスは見つけたので、次、リフレッシュした状態の時にパワーで
押し切れる事を期待したい。(笑)
ぬりかべ終了後もまだ余力はある気がしたので、次の課題へ。
右のポケットホールドがダメでも、左のポケットを使う課題ならまだ登れるのではと思い、
クロイダーの未解決ムーブを探る事に。
このムーブ、スタンスがとても小さく、どうしても懸案のホールドが取れない。
ピンチでわしっと掴む感じなのだけど、飛び着いて足ブラで保持出来るほど良くもない。
これはどうかなと思い、あるムーブを試す。(今後触るクライマーさんの楽しみが無くなるの
で割愛。)
すると取れた!
続いて、さらに次のホールドも保持。
結局、スタートホールドをスタンスに使い立ち込む辺りの高度まで達するもここからがこれ
またバランシーな感じでフォール。
う~む、いきなりトップアウト出来ないところもまだまだ一筋縄では行かない予感・・・。(高
い位置でこわいのはいやだな。。)
一応、懸案だったムーブは解決。
最後も気が抜けないとの噂なのでまだまだ分からないけど、一応次からは完登を目指し
たい。
最後は指もほぼ無くなったのでクラックを登る。
奥の浜にあるチムニーだ。
基部が広く、上部ほど狭い。
最後はフィンガーサイズのクラックとなり、どこが終了点という事も無いので適当に降りれ
ば良いだろう。
ただ、さすがにチムニー。
普段、まずしないクライミングだった。
チムニーには海から吹きつけられた潮が乾いて付着していて、不愉快極まりない。(笑)
そんなチムニーで体を少しづつにじり上げるクライミングは決して爽快とは言えないが、い
ろいろ登れるクライマーになりたい自分としては、少しでもクラックの良い練習になればと
思い登った。(笑)
何度か試行錯誤を繰り返しステミングで体を押し上げる。
上部のフィストが決まりそうな辺りまで登ったけど、そこでフォール。
結局、登りきる事は出来なかったけど、何やらとても消耗を感じて来たので、心も身体も
折れて本日のクライミングを終了。
上部に行くほど狭くなるだけにステミング、フィスト、ハンド、フィンガーと多彩な動きを要求
されるこの課題。
アヨロはフェイスのすばらしい課題がとても多いから、こういった課題は霞がちだけど、これ
はこれでとても良い課題だと思うのですが。(笑)
今日感じた所感。
ぬりかべ、クロイダー、どちらも難しい。(もちろん、チムニーも。(笑))
とても良い課題だ。
なぜなら、自分がジムで求めている、「課題の難易度はよりホールド、スタンスを悪く」の
考え方に合致するからだ。(まあ、そもそもこういった所(アヨロのようなエリア)でも戦える
ようにのジムでの登り方の工夫なのだけど。(鶏が先か卵が先かですね。(笑))
加えてスタンスが悪いのも大変良い。
ジムでは意図的に設定しない限り、こういった小さいスタンスはあまり無い。
岩はやはりクライマーを強くするなと再認識。
*今日の肝
・アヨロは垂壁から薄かぶりで、ホールドも悪くスタンスも小さい。
そんなエリアでクライミング力を磨こう。