名寄の見晴岩へ初めて行った。
里からは近いけど山の中に在り、旭川の神居岩にも似た感じ。
見晴岩にも天辺まで行ける道が在り、頂上は岩のテラス状になっていて、
そこからの眺めはとても気持ちの良いものだった。
星空が見えれば、ビバークして一夜を明かすというのもなかなかよさ気な
雰囲気だった。(笑)
で、当日のクライミング。
「フェミニスト 11a/b」 フラッシュ。
「モグラの穴 11a」 フラッシュ。
「私が好きだ 11a」 フラッシュ。
「デスモスチルス 11a」
ホールド、ムーブを発見出来ず、下部でテンションが入る。
オンサイトトライではグレードより辛く感じたけど、一度、ムーブを理解すれば
グレードどおりか。
上部はフェイスで終了点までは若干距離のあるランナウト。
ホールドの状態が分からない初見ではちょっとパニクりそうになるところを落ち着いて登る。
しかも当日の雨でかなり濡れ濡れのほとんど沢登り状態。。(笑)
かなりこわかったけど、落ちて危険な箇所ではなかったので登攀ゴー。。(笑)
とは言え、RPトライは次回、状態の良い時にとした。(笑)
「アンジェラ 11c」
で、今回、感慨深いものとなったルートのアンジェラ。
トポにも人口壁クライマー返しとあるように人口壁ではあまり登る機会のないレイバックのルート。
結果はトップアウトも出来なかった。。
核心に至るまでもストレニュアスなムーブ。
体が横になるレイバックはフォール後を考えると怖いけどガマンしながら登る。
核心、最後の一手が取れずにフォール。
ロープの内側に足を入れてしまい、頭を下にフォールしてしまう。
個人的にはあまり経験した事の無い比較的長めの落下距離と頭からのフォールが
かなりこわかったけど、ビレイヤーさんが信頼出来る方だったのでともかく事なきを得る。
フォールの際には咄嗟に頭を抱えるように防御姿勢。
これは無意識に出た動作で周囲で見ていたクライマーさん達も関心していた。(笑)
その後、セルフをとって何度か核心ムーブを試みたけど、
最初のフォールで心身共にすくんでしまったのか、どうしても決定的一手が取れない。
その度にする長めのフォールも、いちいちなんか怖く感じる。。
「間にもうひとつボルトがあれば・・・。」と思うのだけど、それがそのルートの形である以上、
それも言い訳でしかないね。。
トップアウトすらをあきらめる事はあまり無いのだけど、
結局、少ないトライ数で降ろしてもらう。
完全に気持ちで負けた事を認めざるを得ないなと思いつつ、次に登る方に
ヌンチャクの回収をお願いする。
今回、特筆すべきはやはり個人的に長めに感じたランナウトとフォール。
ランナウトやフォールには随分慣れたつもりでいたけど、
今回のアンジェラではひどく恐怖を感じた。
たしかに核心にしてはランナウトする距離が長いように思うけど、
(今まで僕が行った岩場と相対的に比べて。)
そのランナウトこそがよりクライミングに緊張感を持せる醍醐味として
意図的に機能しているものに感じた。
事実、数本横のルートでは奇声を発しながら、ロングフォールを楽しんですらいる
クライマーさんも居た。(笑)
当日、ロワーダウンした直後はまた再びトライする意志を持てるか心配だったけど、
今はそれを克服、そして楽しんでこそ、よりクライマーとして一皮剥けられるのかなと
考えている。
そして、そういうクライミングを楽しめるようになってこそ、
本質的な意味でクライミングを楽しめるクライマーになれるのだとも思う。
*今日の肝
・ランナウトもよりクライミングに緊張感を持たせる、
一種の醍醐味なのだろう。
そんな緊張感を楽しめるクライマーになってこそ、
本質的にクライミングを楽しむクライマーに成れる。
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