クライミングの事ばかり書き続けて来た当ブログ。
実は山のブログなのです。
たまたま、クライミングにしか行っていなかったので内容がクライミングの事のみでした。
さて今回は沢登り。
今年初の沢登りとなりました。沢初めです。
ニセコにあるアンベツ沢で源頭をイワオヌプリに詰める。
ただ今回は源頭手前で沢から上がる。
この沢、特殊な沢でなんと沢から出た地点に温泉宿がある。
沢の終了地点に車をデポし入渓地点まで車で下山出来るという稀有な沢だ。
つまり、山中にある温泉宿まで舗装道路が通っていて里から温泉宿付近までの沢筋
を遡るという沢行。
昨年の暮れにも遡行していたのだけど、今回、山仲間ニペさんのお誘いにより再び遡行。
他にも同様にこの沢を遡った方が「小粒だがぴりりと辛い。」と表現されていたけど、
まさに言いえて妙と納得。
以前の記憶を頼りに沢を遡上し、直登出来ない滝や深い釜を高巻く。
前回に比べ、やたら藪が濃い。
昨年の遡行は晩秋で草木も枯れていたのだろう。
今回は盛夏。
斜面のトラバースにも時間がかかり、沢筋に戻るポイントも見つけにくい。
やっと降りれそうな斜面を見つけたと思ったら、滑りやすいヌルヌルの泥の斜面で
手がかりはフキや巨大ウドなどという頼りないもの。
掴んでポッキリ折れたら、激しい加速の末にの泥の斜面を滑落。
もし滑落すれば沢底に叩き付けられる。。
それでも「あまり斜面を上がり過ぎるのは初心者が犯しやすい高巻きのタブー。」と
昨年教えてもらっていた沢のノウハウに従い、なるべく沢筋から離れないよう心がける。
早く沢に戻りたい。
鬱蒼とした藪を透かし見ると眼下5Mほどに沢の流れが見える。
ロープを出せば懸垂で降りれそう。
ただ、降りるのは良いけど、この先ずっとゴルジュのような地形だと進退が窮まる恐れが
あるので下降に使ったロープはそのままに少し先の様子を偵察。
どうやら問題なさそうなのでロープを回収し再び沢を溯上。
結局、3回ほど高巻きを行い藪を漕いだけど、藪の濃さとルート復帰の場所探しに
神経を使い、行動時間の割りに疲労を覚えた。
そんな中、源頭に近づくにつれ、渓相にも変化が現れる。
ロープ無しでもシャワークライミングを楽しめる小さな滝が続々と現れだした。
小滝の左右どちらかなども巻けるけど、気温も高いし「仮にもクライマーなのだから
登攀しなさい。」という強い使命感により、小滝の流れの中、シャワークライミングを
楽しんだ。(笑)
これはとてもテンションが上がる。
そうこうして終わってみると、なかなかインパクトの強い、辛くありつつも登り応えのある沢で、
歩き通した達成感に心地良いものを感じた。
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