課題、ルートの難易度についてベテランクライマーの人の話。
例えばジムのボルダーの課題なら、現状の自分の最高グレードより一つ二つ上の課題に
触る。
当然、出来ないのだけど重要なのはその際に試みられる動きらしい。
ほぼ限界グレードを打っている時には行なわれないムーブを繰り出す動作がクライミング
力をより高める効果があるようだ。
たしかにそれは利に適っている。
限界ぎりぎり(数回トライすれば完登出来るレベルの課題)なら必然的にセーブされる、あ
るいは出す必要の無い自分の能力というのがあるはずだ。
でも、自分の限界をはるかに超えたレベルの課題に取り付く時は持ちうる能力の100%を
フルに動員しなければならない。
そこにこの取り組みの最大の目的があるのだろう。
動員された最大値は訓練によりさらに値を大きくする。
それは使われなければ更新される事の無い数値で、上記の訓練によりその変化が促さ
れるのだろう。
このアドバイスはとても重要だ。
早い段階で知ることが出来た事を幸運に思う。
これは岩のルートでも同様だろう。
現状の僕なら13台などに触ってみるのも良いのだろう。
現時点より先、あるいはゴールを知らずしてその手前のムーブを行なうより、全体を知って
行なう方が方法論として良いのはなるほど確かにそうだ。
ただ、同時進行で様々な課題にもトライすべきだろう。
なぜならクライミング力はより多くのムーブを体験、試行する事により成長するし、出来な
い課題ばかり触っていても達成感が得られるず、メンタル的にも良くない。
それらを踏まえた上で実行したいトレーニングだ。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とはこの事なのだろう。
楽しむ事だけが目的の集団からは生まれない発想。
より強い人達、より真剣な人達が持つ考え方からこそ生まれる発想であり、知ってしまえ
ば、「なるほどたしかにな。」と思う事なのだけど、それまでは意外に気付かないのだから
、やはり「虎穴~」なのだろう。
実践してより「強く」なろう。
*今日の肝。
・限界をはるかに越えた課題に取り組む。
自分の能力の100%以上を要求される事によって、能力の最大値が引き上げられる。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。