雨予報の日曜日、あっちだこっちだと行き先を決めかねながらも義経岩へ向かう。
義経岩には近いうちには落としたい、ジュスティーヌじいさん13aがあるので楽しみだった。
全道的に雨予報だったので岩場の状態を心配しつつも、岩へ向かう道中の天候は悪くな
い様子。
夏場に義経岩に来るのは初めてだったのだけど、岩へのアプローチの林道は草木がとて
も生い茂り、朝露でびしょ濡れになった。
岩に着きルートの状態をチェックするとかなり湿気湿気。。
それでもせっかく来た事だし、なんとか登れそうなルートを安全マージンの幅を引き上げて
適当に登る事に。(*ここでちょっとおもしろい事を発見。後述。)
次第に岩も乾きだし、完璧とは言えないまでもかなり通常の状態に近くなって来たので狙
いのジュスじいさんに取り付く。
久しぶりに取り付いたじいさんはムーブが起こせず焦る。
それでも何度かムーブを起こしているうちに手が進みだす。
以前に取り付いた時より数手進む。
最初はまったく意味が分からなかったホールド、スタンスの位置関係も何度かムーブを起
こすうちに掌握出来て来て、最後はトップアウトを果たすまでに至る。
下部のルーフ状はマスターかヌンチャク残置かどうかでやっぱり随分違うと感じる。
悪いホールドでヌンチャク架け、クリップ動作と一手多いだけで随分消耗が違うからだ。
それより、中間トラバースが苦しくなっていた事が問題だった。
何度か行なえば出来ると思うけど、下部がこなせても中間や上部で落ちては当然RPには
ならないのでまたまたけっこう時間はかかりそう。
まあ、ガンバですな。
*おもしろい事。
で、前出の発見したおもしろい事ですが。
湿気湿気のルートを登っていて感じた事があった。
湿気湿気なので当然ホールドやスタンスのフリクションが落ちる。
フリクションが低いという事はムーブに無駄があるとすぐに落ちてしまいますよね。
でもそれは逆に言うとムーブの精度が高ければ良いのですね。
これってすごいトレーニングだと思いません?
人間が最大限の能力を発揮出来る時って必要に迫られた時じゃないですか。
例えば安全に留意して湿気湿気トレーニングをトップロープで行なったとしてもムーブの精
度を上げるトレーニングにはこの必要に迫られた怖さ加減は充分だと思うのですよ。
(ルート次第ではよりストイックにリードで行なってもいいかも。)
これってもしかして、本来、フリーとしては登れない冬の積雪期にもフリーの登攀トレーニン
グが出来ちゃうんじゃないでしょうか。
手袋履いて、耐寒仕様のクライミングシューズ履いて。
もちろんどちらの装備も高グレードの登攀には不向きだけど、ムーブの精度を高めるワー
クアウトトレーニングには最適かと。(何より北海道で積雪期も外岩で登っている事実がす
ごい、、付き合ってくれるビレイパートナーが居れば良いのですが。。)
こりゃ、「虎の穴」ですね。。
*今日の肝。
・フリクションの落ちたルートはむしろ技術向上のチャンス。
雨の日、湿気湿気の日こそ岩へ出向き、こっそり強くなってしまおう。
コメント
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