「お父ちゃんがんばって! 5.12c」RP。
終了点間際、とても!とても!とても!戦った、、、(もうダメだ(落ちる)という気持ちと。)
これまでRPしたルートの中で最も戦ったルートとなった。
ここのところも何度か書いたけど、手が消耗して、もうダメかなと思ったところからがけっこ
う戦えている。(消耗の限界と感じた辺りからの粘り。)
それが今回は実に顕著だった。
実は終了点のけっこう手前からすでに保持力が失われつつあった。
ただ、そこは例によって、自らの意思とは無関係に岩から手が離れるまではただ手を出
すのみ。
その辺りになって来るともうRP出来る気などしなくなって来ている。。
ただ、次の登りとクライミング力を向上させる意味(リミッター解除や火事場のバカ力?)
で、「ともかく気持ちだけは負けない!」という強い思いで登る。
それがそうこうしているうちに、予想外?に終了点に辿り着けてしまったというのが今回の
RPだった。
で、今回、思ったのは精神的に感じる限界と実際の身体的な限界には実は若干の乖離
があるのかも知れないという事だ。
一般的に平時には使われない想像を超えた力が人間に備わっているという話をよく聞く。
「火事場のバカ力」とか「リミッターを切る」というやつだ。
逆に言うとそのバカ力をコントロール出来れば、そうじゃない自分と比べ、より自分が持つ
能力を最大限動員して登れるのではないだろうか。(クライミング力の最大値が上がる?)
ただ、そのコントロールというのは簡単に出来るものではないのかも知れない。
数多くのルートを登った経験や訓練(すぐにあきらめないで戦う習慣。)によってのみそれを
コントロール出来るクライマーになれるのではないだろうか。
自分に当てはめてみる。
クライミングを初めて現在に至るまで2年半、グレード11、12、13台含め、三十数本のルー
トを登って来た。
どれも自分なりに戦って来たつもりだ。
その経験と訓練(戦う習慣)の成果として、ここ最近感じる、限界からの粘りを実感するに
至ったのではないだろうか。
はっきりとした効果として検証出来るかどうかは断言出来ないのだけど、ともかく、以前よ
り気持ちの限界からフォールまでの時間が長くなった事だけは事実だ。(今回も以前なら
落ちていたと思われる体感的状態からが戦えた。)
その「限界の乖離」こそがより自分のクライミング力を押し上げる鍵なのかも知れない。
今後も意識して登りたいところだ。
*今日の肝
・火事場のバカ力を意識して、「限界の乖離」を自分のものにしよう!
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