ラッキー・SO・ハッピー 5.11c フラッシュ
夏のごあいさつ 5.11c オンサイト
ニューサマーオレンジ 5.12a
カルメンお雪 5.12b
ニューギニア 5.12b
ダイナマイト・ボンボン 5.12b
スピードオーバー 5.12c
お父ちゃんがんばって! 5.12c
バウ 5.12c
スペシャルランチ 5.13a
今年、RPしたルートだ。
総登攀日数45日。
記録を見ると昨年は通算73日登っていたようだ。
それから比べると少ないけど、曲がりなりにも勤め人である立場の人間としてはまあ登っ
た方だろう。(笑)
・フェイス
最も思い入れの強いルートはやはりスペシャルランチかな。
どのルートも厳しかったけど、実際にRPまでに要した日数、戦略的難しさを併せ考えると
ランチの存在感は大きい。
クライミングを初めて3年目の今年は12台をいろいろ登ってみたいと思っていた。
昨年、大方の11台をRP出来たので、今年は12台という単純な図式だ。
一応、12台のほとんどは10便以内(10回ロープを結び直す。)で登れた。
ただ、10便以内とは言っても、どれも余裕を持ってラクチンに登った訳ではない。
むしろ、魂が抜けてしまうのではないかと思うほど戦った末の結果で、ヌンチャクの回収も
暫し出来ないほどヨレきったルートもあれば、終了点直下がガバのルートなど、「ガバだろ
うが何だろうがとまれば儲けもんで絶叫、、」などというのがほとんどだった。(笑)
ただ、そんなギリギリのクライミングこそがオンサイト、フラッシュに続く、価値の高いクライ
ミングだと思う。
なので、自分なりに満足出来る結果だ。
・クラッククライミング
今年初めて経験した。
ベテランクライマーが岩の割れ目にナチュプロをセットしながら登る様子にドキドキした。
僕自身も登ってみて、技術的に余裕を持って登れるルートなら、支点がナチュプロである
事はそう気にならなかった。
でも、ジャミングをしっかり決めないとフォールしてしまうようなルートでは支点から少しで
も体が上がり出すと怖くて突っ込めなかった、、
「こわいこわい、クラックこわい、、」というのが最初の印象だ。(笑)
でも、やはりまた行きたくなる不思議なクライミング、クラッククライミング。
僕が住む比較的近い山の中にも高低差が100M以上はある大きな壁がある。
そんな岩壁に走っているクラックをわしわしと登れたら最高だろう。
そんな冒険性がクラックに惹き付けられる理由の一つなのかも知れない。
フェイスのグレードを上げる事が楽しい今、クラックはやはり齧っている程度に過ぎない。
でも、フェイスである程度納得の行く状態になったら、もっと、トラッドな世界を楽しめるク
ライマーになりたいとも思う。
そもそも、僕がクライミングを始めるきっかけ自体が山深い沢などで、岩壁を安全に登るた
めのトレーニング的位置付けだったし。
・人工壁
より岩に登れるようになるためのトレーニングとして、今年もいろいろ考えながら登ったつ
もりだ。
大きく変わった事は登る日のローテーションだ。
昨年は「2日登って1日レスト」という感じだったけど、今年は「1日おき」という形を主に執っ
た。
トレーニング的な意味合いもあったのだけど、最も楽しい本気トライのみをより楽しみたい
という自然体的な理由が最も大きい。(笑)(2日登って1日レストという形だと2日目は軽い
負荷みたいな定義があったので、楽しめるのは3日に1回という事になってしまう。
週末の岩を挟むと尚、楽しめる日が少なくなってしまう。。自分の能力がプラトーに達した
ら再考はするけど。)
更新した課題のグレードは公証で初段。
僕が普段行くジムに居るSさん作、「ロボットフード 初段」だ。
ただ、僕が今取り組んでいる課題は1Q台が主かな。
他の初段は各ムーブはこなせたけど、繋げるとまだ早いかなという印象。
もうしばらく後に再びトライしたい。
・山歩き
本来の目的だった山歩きだ。(笑)
深い山中には相変わらず目を奪われるようなきれいな滝や景色が佇んでいた。
草付きの泥壁は僕が普段登っているどんなクライミングよりもリスキーだった、、
今年、僕が山に対して強く感じた事は「怖い」という事だった。
支点の取れない草付や読図ミス。
雷雨に打たれた時には自分も含めパーティの低体温症なども心配だった。
山ではその場の判断ももちろん、事前の知識の習得、ルーチンワークの徹底が必要にな
る。
これらも山に入るなら徹底して行ないたいと改めて感じた。
総括。
今年、自分なりに満足出来た成果はRPトライした12台のほとんどを数便で登れた事だ。
最高RPグレードである、ランチを登れた事はもちろんうれしい。
でもそれは、通算数十便に及ぶトライの末の結果なので、他の12台とはRPに至るまでの
過程の性質が違う。
僕個人的に最も価値あるクライミングはオンサイトだ。
そして、より少ない便数で登るという事はそのオンサイトにより近づくという事になる。
なので、よりオンサイトグレードを上げたい僕としては最高RPグレードの更新よりも自分的
には難しい課題をより少ない便数で登れた事の方が大きな成果だと言える。
(ただ、とは言えやはり、最高RPのグレードが上がる事は普通にうれしい。(笑))
そういった意味で、クライミングを始めて3年目の成果としてはある程度満足のゆくものだ
った。
今年もおかげさまで、周囲の仲間やエリアの他クライマーさんのご厚意により、より良い
クライミングを楽しめました。
ありがとうございました。
ではではみなさん、良いお年と良い登りを。