garbage in garbage out

青巌峡 09.10.17

「エスケープ・フロム・フリーダム 5.12d」に取り付く。
ちょっと変わったムーブだったので、ご自身でムーブ探りを楽しみたい方のために詳細は
割愛するけど、僕自身、最初にムーブを探った段階ではまったく離陸出来なかった。。
その後、近くにおられたO笠原さんにアドバイスを頂き、さらに試行錯誤。
結局、3便ほど出すも、最終的には離陸から数手解決したところで時間切れ。
自分のムーブの発想力の乏しさを痛感したルートだった…。
ちなみにこのルート、僕が到達した地点から先もダイナミックなムーブが待っていておもし
ろいらしい。
早々に下部を繋げて、核心部分を楽しみたいところだ。

そして、エスケープを登って感じた事があるのだけど、こういったムーブ（僕が離陸に苦戦
したムーブ。）の組み立ては、普段、人口壁ではあまり起こさないムーブだなと感じた。
人工壁の構造上、課題として作りにくいムーブであるという事も確かなのだけど、ルートを
登るためのトレーニングとしては、こういったムーブを普段から起こしているという事はとて
も重要な事になる。
なので、人工壁の課題作りにも一工夫加え、ルートの性質を反映させた課題作りをして、
そういったムーブ（僕がルートで苦戦したような。）を起こす筋肉、神経系を強化したい。

義経岩 09.10.11/12

春以来のスペシャルランチに登る。
下部のムーブをイマイチ忘れていて少し苦戦。
濡れているサイドホールドがあってムーブを起こせずに居たら、意外なスタンスでキョンを
すると楽になってムーブを起こせた。
とても安定していて良かったので、以降もこのムーブが良さそうだ。
久しぶりに登った感触としてはやはり以前と比べると余裕を持ってムーブを起こせる感じ
ではあった。
大口は叩けないけど、グレード13台とは言えこれまで随分登り込んでいるルートなわけだ
し、一日も早くRPを達成する気持ちで次からの登りに気合いを入れよう。

青巌峡 09.10.4

「カルメンお雪 5.12b」RP。
ここのところの狙いだったバウが雨による染み出しで登れそうもなかった。
よって、他の手ごろなルートを物色。
状態の良さそうな、えらいこっちゃ岩に「カルメンお雪」という12bのルートがあったので登る
事にした。
思った以上に悪く感じ、ムーブが見つけられない。
結局、最初のトライではトップアウト出来ず、敗退。。
その後、マメタロウパパのKさんが取り付く。
するとKさん、僕が当初、悪過ぎてこれは違うかなと思ったホールドを使い、ムーブを出し
ていた、、!?
驚きつつ、その後、僕もそのムーブを試してみる事に。
出来た…。
悪いなと思っていたホールドもムーブが体に入れば僕にも使えたみたいだ。
先入観ってこわいですね。。
ワンテン入り、トップアウト。
その後、少し時間をおき再びトライ。
RP成功。
安易に他クライマーさんのムーブを見てしまった事は反省しつつも、初トライ当日中にRP
は出来た。
もちろんベストはオンサイトなので、さらなる研鑽を積もう。

青巌峡 09.9.26

バウ、RPトライを試みるも、どうも体が思うように上がらない。
フォールすればグランドぎりぎり（ボルトを一つ飛ばすので。）という位置で、足がうまく上
がらず焦る。
なんだか気が乗らなくなって来たので、バウ本気トライは終了する事に。

すぐにRPを狙わないのなら、何か難しい13のルートを登りたいなと思いつつ付近を徘徊。
Oさんが「わっぜ・むぜ・じごんす 5.13a」を登られていたので、ヌンチャクをお借りして僕も
登る事に。
このルート、ルーフのリップを横に移動するという、他ではあまり見ない内容だ。
ヒールの連続で、まさに手と足の四肢を使って登る?感じ。（笑）
僕自身、こういったルートを登るのは初めてで、とても新鮮だった。
結局、テンションを入れつつ、終了点近くまで到達したけど、当日はそこまで。
良い岩の状態で登れる事が少ない（春は雪融け、夏は結露らしい。。）ルートらしいので、
次も良い条件なら狙うべきか。
バウも心残りだけど、バウは大抵登れる状態である事を考えるといつでもいいかな。
次回、じごんすの状態を見て、また考えよう。
（↓写真はトップロープではなく、左の終了点に向かって移動しているところです。（笑））

わっぜ・むぜ・じごんす 5.13a かわぞー

小樽赤岩 09.9.25

たまやんにマルチピッチ講習。
奥リスにて、懸垂下降とマルチピッチの大まかな流れを教える。
その後、トビラ岩のオレンジ11aを僕がリードで登り、フォローで登るたまやんを終了点でビ
レイするという、擬似マルチピッチを行なった。（トビラ岩の上の方に荷物を置いた奥リスが
あるので、ルートを下降せずに荷物置き場に戻れるという利便性も兼ねて。）
今回は僕自身のマルチピッチに対する経験値を上げる意味もあったので、ルーチンワーク
の再確認も出来た。
赤岩における、アルパインルートなどもたくさん登って、さらに経験値を上げたい。

マルチピッチ訓練 たまやん

名寄見晴岩 09.9.20

現地に着き、アップを済ませると雨が降り出して来た。
予報では晴れだったけど、今年は天候が不安定な事が多く、ザッと降られるというパター
ンが多い。
当初、サンピラー12b/cにRPトライするつもりだったけど、様子見。
ところがそんな悪天候の中、本州からツアーに来ていたクライマーさんが、やおらマスター
でサンピラーをオンサイトしてしまった。。。
しかもさらにそんなに見られるわけでは無いサンピラーのオンサイトをまた別の本州クライ
マーさんがマスターでオンサイトしてしまった、、
そんな、ある意味奇妙な空気の中（笑）、僕自身、とてもトライしづらくなり、尚且つ、更な
る天候悪化の懸念もあったので、とりあえずオンサイトグレードを上げる方向でお茶を濁す
事にした。。＾＾；
トライしたのは「夏のごあいさつ 5.11c」。
結果はオンサイト成功。
若干、オンサイトグレードが上がりました。（笑）

今回、ツアーのクライマーさんを見て感じたのは、やっぱりクライミングの価値はオンサイト
にあるなとつくづく感じた。
マスターで初見のルートを登る姿はとても力強く、ああいうクライマーになれたらかっこいい
なと強く感じた。
一応、今の僕なら12台を10便以内で登れれば理想的か。（ニューギニア、ダイナマイトぼ
んぼん、スピードオーバー、お父ちゃんがんばって、天国列車、ジュスーティーヌ、ニューサ
マーオレンジなどが今のところ10便以内。）
もちろん、オンサイトが最も理想的だ。
1便多く出すごとにムーブが固まり、オンサイトの醍醐味からは少しづつかけ離れて来るけ
ど、今の僕の実力では10便以内辺りが現実的な目標設定だろう。
場合によっては10便を超えてしまうかも知れないけど、そういったルートを戦った経験を有
意義なものとして次に繋げたい。

夏の元気なごあいさつ 5.11a/b S−SSYさん

青巌峡 09.9.19

バウ12c、RPトライ開始。
初めてトライした時よりとても難しく感じた。
あるホールド（通称サメ）を使わないムーブで核心を越えようとするけど、テクニカルなムー
ブに苦戦する。
ムーブはこなせるのだけど、そこに至るまでにヨレて、核心ムーブがこなせないのだ。。
結局その日、3便出すもRP成らず。
だんだん登りが自動化して来て、なんだか残念な感じが増して来るけど、ともかくRP目指
して頑張ろう。

名寄見晴岩 09.9.12/13

12日
「ニューサマーオレンジ 5.12a」 RP。
オンサイトグレードを上げたくて、12aのルートであるニューサマーオレンジにオンサイトトラ
イ。
結果はオンサイト成らず。
ボルト数3本と短いけどカチカチのルートで、1便目は「これがホントに12a??!」と思うほど悪
く感じた。
2便目、意外に易しく感じRP。
2度目のトライでは体感的悪さが極端に下がる場合はあるけど、これほど顕著なのは久し
ぶり。
当初は「名寄滞在中の2日間で終わるかな～、、」と思うほど激烈に感じたけど、意外な
結果に自分でも驚いた。
改めて、オンサイトトライと2便目以降とはまったく異質なものだなと妙に関心した。

ニューサマーオレンジ 5.12a　かわぞー

 

 

 

 

 

 

 

13日
サンピラー 5.12b/cに登る。
これも初めて登るルートでフラッシュ狙いだったけど、結果はフォール。
最終的にはワンテントップアウトでこの日のトライを終える。
このルート、約25Mほどと思われるのだけど、普段慣れない高度感と若干のランナウトが
怖かった。
「うぅ～、、これ楽しくないかも～。。」と自分のクライマーとしての資質に疑問を感じながら
の登りだったけど、終わってみると「ああいうのに慣れれば、それもまた楽しそう。」と思え
るところは自分のクライマーとしての資質を肯定しても良いのかも知れない。（笑）
そしてそれがルートクライミングの奥深さなのだろう。
要は慣れだと思うので場数をこなそう。

小樽赤岩 09.9.6

当初、青巌峡へ向かったのだけど、途中から雨が降り出す。
同行していた仲間から転戦の申し出があり、急きょ、天気が良さそうな小樽方面へ向かう
事に。
赤岩にも登ってみたいルートがたくさんあったので、期せずして向かう事になったエリア赤
岩にそれはそれでとても楽しみになった。

おはよう、おやすみという共に9～10-のルートでアップ。
さらにアップを兼ねて、for the fire fighters  5.11aにフラッシュトライ。
限定ホールドを使っていなければ、フラッシュ。

狙ってみるのは「沼崎新道 5.12c」。
細かい下部をこなせるも、マスターでは2ピン目が遠く、怖くて体を上げられない。。
ヌンチャクが架けられず、オンサイトトライながらも日和ってフォール。
その後、隣のルート「折込センター 5.10d」をロワーダウンしながら、沼崎新道にヌンチャク
を架ける。
再び沼崎新道にトライ。
マスターでは無理だったけど、ヌンチャクが架かっていれば、楽にクリップ出来た。
（ただ、ここのヌンチャク架けもいずれ解決したいところだ。）
合流するルート、折込センターのムーブも解決し、トップアウト。（終了点は一緒だと推定。）
一応、狙える体制には入った。
だた、この折込センターが実はクセ者だった。
一応、ボルトが打ってあるのだけど、内容はクラック。
レイバックや足ジャムと普段クラックを登らない僕はとても苦戦した、、
一応、ムーブは解決。
で、問題はプロテクション。
上部クラック部分は岩質、形状に問題が無い限り、やはりナチュプロで取って登りたい。
ナチュプロの技術に自信を付けて、またトライしたいところだ。

その後、ダウンにベルボトム 5.11b。
一年ほど前にオンサイトしたルートだけど、とても悪く感じた。
上部の細かいところでもじもじしているうちに細かいホールドがすっぽ抜け、突如、フォー
ル。（笑）
ワンテン入れて、ヌンチャクを回収して来た。。

天候の都合で急きょ訪れた赤岩。
ほとんどがオンサイトトライや慣れないクラックルートで、10d～12cまでどれも体感的に厳
しく、グレードの差をほとんど感じない、ただ、やられた感だけが印象に残ったクライミング
だった。（笑）
それでも、この日、メインに登った沼崎新道はとても楽しめたルートだった。
下部は12台らしい、ストレニュアスな内容。（僕の能力と相対的に。）
上部で合流するクラック。
プロテクションをナチュプロで取ってRP出来れば、とても達成感を得られそうな、個人的に
強く関心のあるルートとなった。
トラッドな意味でも目標の一つとなりそうだ。

赤岩夕日

黄金沢川 09.8.30

晴れ～薄曇り　行動時間６時間
メンバー：かわぞー　たまやん　　

黄金沢川。
奥徳富岳（1346M）山頂付近に突き上げる沢。
数十mほど続く滑床や岩盤が平に露出した渓相など、景色も楽しめる。
地形図を見た限りでも山頂往復には時間がかかりそうだと感じたけど、登り始めると実際、
そう標高を稼げない内にお昼を回ってしまった。
入渓時間が少し遅かった事もあり、当日は標高330ｍ辺りで下山する事に。
最終到達地点と定めた場所にはきれいな滝があり、（写真の滝。）左岸を登った。
上部まではガレたルンゼ（写真右端にたまやんが写っている。）を登り、残り少しだけ岩を
攀じる。
僕基準ではフェルト靴でフリーソロ出来るぎりぎりの内容かな。
さらに先がどんな渓相か楽しみになった。
今度は山頂往復を計画したい。

当日の天候は薄曇り。
雨が降り出しはしないかと心配になったけど、幸い杞憂に終わる。
僕は沢登りをする際に決めている事がある。
遡行当日の天候が不安定なようなら、クライミング。
前後も晴れで、予報も安定しているようなら沢だ。
本当は自分が遡行する沢の地形図から、さらに有効な判断材料が読み取れると良いの
だろう。
流れ込む支流の数や規模、周囲の斜面の傾斜、万が一増水した場合、退避出来る地形
状況か、あるいは危機的か。
それらから有効な情報を得るには相応の知識と経験が必要で、一朝一夕に身に付くもの
ではないのだろうけど、そういった事に思いを巡らせ、自宅でも楽しく、あるいは緊張したり
しながら地形図を眺めている。

黄金沢川