11日 義経岩
12日 エボシ岩リンガム
13日 青巌峡
11日義経岩
ジュスティーヌじいさん、RPトライ。
4便出したけど、下部核心の一手がどうしても決まらない。
プリクリップをしないで1ピン目をクリップするだけで手の力を吸われるのか、核心のピンチ
ポケットが取れない。。
う~む、これは戦略の見直しかなと思った。
13日青巌峡
3日連続クライミングの最終日だったため、本気トライというよりもかなりハイキング気分。
とはいえ、出来る事は全力でしようと思ったのでスピードオーバー12cに取り付いてみる。
核心と思われるセクションのムーブが分からない、、
いろいろ試すけど、どうしても解決出来ない。。
う~む、、楽しい。
今までは解決ムーブを教えてもらっていたりしてけど、グレード12台からは自分で考えた
いと思う。
というか、青巌峡によく登りに来られる同年代のクライマーの皆さんの間では「ムーブは自
分で見つける!」という空気をひしひしと感じるのでなおさらだ。
というか、その方がクライマーとしての能力も向上するだろうし(頭の。)、クライミングの持
つパズル的要素も存分に楽しめる。
12日 エボシ岩 リンガム
で、前後するけど12日エボシ岩リンガム。
フリーのルートで4ピッチのマルチピッチ。(11a、9、10d、9)
グレーディングは辛めだと思う。(笑)
詳細は割愛するけど、あるピッチの核心は付与されているグレードの核心とは思えないほ
どしびれましたよ。(笑)
行かれる方、つっこんで楽しんでください。(笑)
そしてこの日のクライミング。
実は僕の山というか大袈裟に言うと生き方の一つの句読点と言っても良いクライミングの
日だった。
僕がクライミングをする理由。
一言で言うと「冒険」がしたいから。
それも質の高い冒険。
やり遂げるためには、結果を出すためには相応の能力とそれを得るための努力を要求さ
れる冒険。
そんな冒険がしたかったから。
そういった意味で今回のクライミングはそんな「冒険」と言っても良い内容だったと思う。
今回のルートをフリークライミングで4ピッチ抜けるには11台後半を 登れる登攀能力は必
要だと思う。
11台後半が登れるようになるにはそれ相応のクライミングの練習と経験が必要だ。
マルチピッチを行なうにもシステムを正しく理解する必要がある。
これらは一朝一夕に身につくものではない。
フリークライミングをしていない人がなんらかの情報でこのルートを知って、ある日登ってみ
ようと思いついてすぐに登れるというルートではなく、出来る冒険ではない。
(鼻持ちならない言い方ですみません。。真意を知って欲しいので忌憚なく書きます、、)
つまりリンガムというルートを登れたという事は自分がしたかったいわゆる「質の高い冒険
」が出来たと言って良いかなと思う。
一つの句読点を経て今後したい事は「冒険」の規模を大きくする事。
僕が住む北海道にはすでに拓かれているフリーのマルチピッチのルートは少ない。
なので、冒険の規模を大きくするという事は遠くへの遠征、あるいは自らルートを切り拓く
という選択支もある。
ただ、ルートを開拓するという事は技術的な事も然る事ながら、公衆の場である岩にボル
トを打つという事だから勝手にどんどん打つというわけにもいかない。
地元窓口との折衝、クライマーコミュニティへの周知、承認などという配慮も必要だ。
もちろん経済的な問題もある。
有志による協力は得られると思うけど、ボルト一本にかかる値段も労力もバカにならない。
でも、クライミングの持つ冒険的要素、マルチピッチというトラッドな分野をこれからのクライ
マー(僕を含めて。)にもっと知ってもらうには新たなルートは必要だと思うし、そういった事
に関わりたいとも強く思う。
開拓なんて、まさに冒険的響きだと思いませんか。
オンサイトという未知のルートを登る冒険。
それよりさらにまっさらな壁にルートを出現させる。(概念上の意味でね。)
様々な事を解決しながら行なう開拓。
これはとても冒険的要素が強い事だと思う。
と、僕にとっての句読点とも言えるクライミングの日だった。