今年初の青巌峡。
昨年、登るのにとても苦労して、一度RPした後でも再現性がなく、
ワンテン地獄にはまりながら登っていたルートがある岩場。
年が変わり、約半年分の成長の変化をどう感じることが出来るか楽しみだった。
男はバイオレンス11a、ジェロニモ11a、ワンダーガール11a。
これらはすんなり登れた。
ジェロもガールも昨年、何度も何度もトライしてやっとの事、再現性の無い
核心越えを果たしたルートだった。
数ヶ月経過しているのだからその成長分があるのは当然だけど、
その変化はやはりうれしい。
エカシ11c/d RP。 2便目。
で、当日の狙いのルート、エカシ。
マスター、フラッシュ狙い。
核心と思われるセクションの一手がとれず、フォール。。
理由は明確。
核心に至るまでの消耗と手が低かった事。
小さめのホールドを見逃し、あるムーブを失敗。
2便目では核心下部まで無駄が減り消耗も少なくなる。
最初に失敗したホールドもきちんと使いムーブを起こす。
RP。
その後、ワンダーボーイ11bに取り付く。
核心下を適当にこなしていたら、核心でドパンプ、フォール。
その後も同じような事をしていたら、とうとうその日は完登出来ず、
次回に持ち越してしまった。。
かなり舐めてかかった感があった。。
ふざけてさえいたかも。。
今や核心はいかに核心手前、下部で消耗しないかとなっている。
まじめにオブザベしよう･･･。
久々の青巌峡。
自分自身のクライミング力の成長を感じられて満足。
またひと夏、通う岩。
どんなグレードのルートまで触るか分からないけど、
11台の精態形化をきちんと計り、再現性のある登りをして行きたい。
捨てグレードはもちろんあっても良いけど、狙いのグレードは自分の能力と相談して。
ジュスティーヌの時のように捨てルートが存外に最高グレードを更新してしまう
場合もあるのでそれも楽しみ。
当日、どこも天候があまりよろしくないため行き先に迷った。
先日書いたデビルズファイアーなどを陥としに神居岩に行きたかったのだけど、
雨で登れなければ元も子も無いので無難に義経行きに決定。
ハングの張り出しのおかげで風が強くなければ雨にあたらずに登れる
ルートがいくつかある。
取り付いたルート。
ブラックホール、プリンセスロード、アラク、バチあたり、ひよどり越え、アラク。
久しぶりにプリに触ってみたかったので登った。
想像以上にキツイ！！
やはり、一度ＲＰしたルートとはいえ、けしてあなどれない。
前回の日記に書いたように舐めてかかってはまたテンションが入る。
なので当然、全開。
続いてアラクも全開。
核心では怒気さえこもったデッド。
（自分の精神的な不甲斐なさには腹立たしささえ感じていた。）
当日はひよどり越えのみ、核心の一手が取れなかった。
その他のルートはオッケー。
やはり、気合いの問題もずいぶんあったのだろう。
今後の教訓にしたい。
帰り道に石山緑地というボルダーがいくつかある公園があるという話になり、
時間も少しあったので寄ってみる事に。
これがどうしてなかなかクラックの走った岩がいくつかあり、
ナチュプロの練習にもよさ気。
ボルダーもさる事ながらクラックがあった事は大きな発見。
ナチュプロでのテンションの練習も出来そうだし、
何より、こんな身近にクラックの練習が出来るところが大変良い。
好きマル氏にナチュプロを教えていただいた。
カム、ナッツのそれぞれの特性、使い方。
まずはプロテクションをセットしていただき、
その後、トップロープで回収と再セットを体験。
感覚を知ったところで次はリード。
自分でナチュプロをセットしながら登る。
クラックの幅を見て、これくらいかなというカムを差し込む。
狭いクラックでも奥が幅広になっている場合などはナッツも良さそうなので
セットしてみる。
これがけっこう快感。
新鮮な体験だから楽しいのだろうね。
登ったルート。
第２クラック Ⅲ＋
４段テラス ⅴ
1.5クラック ⅴ
アルパインを楽しんでいるかんじだった。
グレードはやさしめでほぼ落ちる心配は無い。
自分でカムやナッツをセットしながら登る。
実際のアルパインでも基本的に同様で、支点にさらにハーケンや樹木が
加わるのだろう。
ナチュプロのセットは慣れと経験だろうな。
今年のフリーとアイスの端境期などはナチュプロのセットの練習を
密かにしようか。
これならビレイパートナー無しにでも一人で黙々と出来るね。
こういう地道な作業はやりたがる人も少ないんだよね。
端境期は初冬なので寒いし。。
フリーのルートも触る。
デビルズファイアー11c。
オンサイトトライ。
ワンテン、トップアウト。
ある一手が決まらずフォール。
「たられば」だけど「あの一手が決まればなあ～っ、、」と悔しかった。。
普段行く大抵の岩場ではちらりとでも他人の登りが目に入ってしまい、
純粋なオンサイトの機会はなかなか無い。
以前に大人の日11bをフラッシュして、ほぼオンサイトに近いものだったけど、
それ以前に登っている人の姿は視界に入ってしまうので厳密にはフラッシュ。
でも今回はそんな状況もなく、純粋にオンサイト狙いだった。
しかもマスター。
だから、普段あまり悔しいと思わない鳩的な僕も今回は悔しかった。。
デビルズファイアー。
嫌な記憶を留める、禍々しい名のルート。
薄暗い山中の苔の多い岩（北東面なのであまり日があたらない。）に存在するルートで
その内容も11台を登り込むレベルのクライマーには手厳しい。
まずは陥としてしまいたいルートだ。
