ジムで不思議な現象を体感した。
ある課題(「杜若」 コンペ赤テープ課題。)で一手(ホールド)がとれず、それを解決するた
めに一つのセクションのみのムーブを繰り返していた。
そのホールドがとれる確立は10分の1くらい。
一度とれたにも関わらず次はとれない、などといった事を繰り返していた。
そんな事を繰り返しているうちに体もよれて来たので、すでにこなせていた下部取り付き
の離陸ムーブをおさらい事に。
上部各セクションのムーブは解決していたので、次回レスト後の消耗から回復した体なら
完登出来そうな手応えがあったからだ。
ところがそんな中途半端な心構えで行なったトライのムーブで、件の確立10分の1ホール
ドがとれてしまった。
まさか下部で消耗した後にこなしたムーブでいきなり苦手なホールドがとれると思わなか
ったので驚いたけど、ともかくせっかくなので完登を目指す事に。
そのトライでは完登を逃したけど、次のトライではなんとまたしっかり苦手ホールドもとれ、
後はガンバで完登を果たした。
あれほど苦手なムーブで取れなかったホールドが下部で消耗した後の腕や指で取れたの
は本当に不思議だった。
思いつく理由は三つ。
・数手以前よりムーブを連続して行なったという「流れ」による効果。
・下部離陸よりムーブを繰り出して来て起こしたムーブで「完登を目指す」という精神的効
果が働いた。
・30分以上の大レスト後のトライだったから…。
と、時には各セクションのみの練習より、それより数手以前のムーブから流れを作った方
が良い場合もあるという事だろうか。
あるいは単純に大レストが効いたのかは分からないけど、ともかく今後同様の難ムーブに
対峙した時には試してみたい方法ではある。
*今日の肝。
・こなせない、あるいは再現性の無いムーブがある時は下部取り付き離陸よりのトライ、
あるいは数手以前からの流れを作ってのトライを試みてみる。