「パラグーの皆さん御遠慮下さい 11d」に触る。3便。
被り気味(体感的にはどっかぶり、、)の壁をボルダームーブを繰り出し、垂壁に立ち込む
感じ。
結果は垂壁での一手が取れずRPならず。
一応、ムーブは見つけトップアウトは出来たので、次は行けそうな手応えを感じた。
隣の隣にあるルート「若い者には負けられない 11d」と同じグレーディングだけど、まさに
だいたい同じくらいの難易度で納得。
どちらも個人的には好きなムーブを要求されるルートだ。
トライ間のレスト中にまだ行った事のなかったエリアの「ローソク岩ⅠⅡⅢ」へ行った。
岩というよりちょっとした小山のような大岩。(推定40M四方以上はあるかと。)
個人的には「ローソク岩Ⅰ峰、Ⅱ峰、Ⅲ峰」と名付けたい感じ。
その大岩が三つに割れていて、幅1Mくらいの大きなクラックが走っている。
ちょうど人一人が通れるくらいだ。
その大クラックの中にスラブルートがある。
ここで特筆すべきがその景観だった。
クラックの中のルートへの道には傾斜があり、岩の中間部から下部へとクラック沿いに
降りて行ける。
その中間部のクラック入口から見下ろす眺めが壮観だった。
地下へ続く回廊のようでそれでいてクラックの向こうには森が見える。
クラックには冷たい風が吹き、そこは風の音しか聞こえない。
その静かな空間はとても荘厳な雰囲気でそこにクライミングのルートが無かったとしても
訪れてみたい場所だった。
久しぶりに自然が作り出した造詣に感嘆。
よくアウトドアメーカーのカタログや雑誌の広告でとても良いロケーションでクライミングを
している画があるけど、僕はああいう写真がけっこう好きだ。
個人的に行った事のある岩場にもここぞと思う良いロケーションの所がいくつかあるのだけ
ど、ここローソク岩もまさにそんなインパクトの強い空間で、そんな場所場所でいつか自分
オリジナルの写真を撮りためてみたいなとあらためて思った。